草加駅4分、市場直送の旬肴と蝦夷鹿が揺さぶる夜。「旬肴居酒屋 味人」
草加にこんな店があったのか——そう思わせる居酒屋が、駅から歩いて4分の場所にある。
旬肴居酒屋 味人(あじと)。店名の通り、「旬」が軸にある。メニューは季節と市場に委ねられていて、店主が目利きした食材だけが卓上に並ぶ。日本酒のラインナップも豊富で、料理との相性を考えながら選ぶ時間もまた楽しい。
■ 市場で目利きした旬の一皿、お刺身盛り合わせ

この日まず運ばれてきたのが、石板に丁寧に盛られたお刺身の盛り合わせ。 甘海老、鮪の赤身、白身魚、イカ、そしてホタテ。どれも鮮度が際立っていて、口に入れた瞬間に甘みと旨みが広がる。添えられた青ネギ、紫のつまの色彩まで計算されていて、見ているだけで食欲が高まる盛り付けだ。わさびも二か所に丁寧に添えられている。 「市場で目利きした旬の一皿」——この言葉が、余計な説明を必要としない。
■ 北海道の熟練猟師直送、蝦夷鹿の炭火焼き
そしてこの夜の主役が、蝦夷鹿の炭火焼きだった。 北海道の熟練猟師から直送されるというピュアな蝦夷鹿肉を、炭火で香ばしく焼き上げた一品。青い染付の皿に並んだ肉は、断面が鮮やかなロゼ色。炭の香りをまとわせながら、中はしっとりと仕上がっている。 臭みはまったくない。ジビエというより、上質な赤身のニュアンスに近い。添えられた野菜の焼き色と、酢橘の輪切りが清涼感を加える。日本酒との相性が頭から離れない。

■ いつ行っても、はじめての一皿がある

この店の最大の特徴は、固定メニューが存在しないことだ。 店主がその日の旬の素材を見極め、メニューを決める。だから昨日と今日で、卓上に並ぶものが違う。「また同じものを頼もう」が通用しない店。常連ほど、それを楽しんでいる。 何度来ても飽きない。それはサービスの話ではなく、料理そのものの構造の話だ。


■ 草加に「こういう店」があること
ディナー予算は6,000〜8,000円ほど。都内に出なくても、より安価にこのクオリティの食事が楽しめる。 ジモローが草加の酒場を巡る中で、「記憶に残る店」として確実に挙げられる一軒だ。カウンターに吸い込まれる構造になっているので、一人でも入りやすい。 旬が変わるたびに、メニューが変わる。季節ごとに通う理由がある店。
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旬肴居酒屋 味人
🕐 17:00〜24:00 🗓 定休日:月・日曜
📞 048-945-0249
💰 ディナー ¥6,000〜¥7,999
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取材・文:ジモロー草加版 / 監修:デュアリス高橋