草加の住宅街に潜む、個人店の底力。「居酒屋 瀬戸」
草加駅から離れた住宅街。派手な看板も、SNSの口コミも関係ない場所に、暖簾を掲げ続ける大衆居酒屋がある。
居酒屋 瀬戸(せと)。古木の外壁に紺の暖簾、手書きの看板。それだけで、この店がどんな場所かすべて伝わる。個人店にしか出せない空気がある。

■ カウンターと座敷、壁一面の短冊メニュー
引き戸をくぐると、左手にカウンター、奥に座敷が広がる。
壁には手書きの短冊メニューがびっしりと並ぶ。中トロ刺り、たこぶつ、ネギトロ、豚しょうが焼き、油淋鶏、チキン南蛮、あげたて厚あげ、しらすのピザ——。読み解くだけで一杯飲める品数だ。


■ 旨い、安い、ボリュームがある。この三拍子が全部揃っている。
まぐろ、とろ、しらす、たこ——種類ごとの素材の個性が際立っていて、口に入れた瞬間に旨みが広がる。居酒屋の刺身と舐めてかかると、その品質に驚かされる。しかもボリュームがある。これが普通に出てくるのが、この店の日常だ。
キリン一番搾りを傾けながら眺める刺身盛りは、余計なことを考えさせない。


■ 炒め物、揚げ物、オムライスまで。「なんでもある」の正体
料理はジャンルを選ばない。
炒め物、揚げ物、そしてオムライスまである。どれもボリュームがあって、財布に優しい。個人店が「なんでもある」になるのは必然かもしれない——一人の料理人が、来た客に応えようとした結果が、メニューの幅に出る。どれも過剰な演出がなく、ちゃんと旨い。それだけでいい。



■ 草加の郊外に、こういう店があること
予算はだいたい3,000円前後ぐらい。支払いは現金のみ。駅から遠い分、客層は地元の常連が中心だ。
大きな声では語られないけれど、こういう個人店が地元の夜を支えている。チェーン店に押されても、暖簾を下ろさず続けてきた店にしか出せない空気がある。
ジモローが草加の酒場を巡る中で、「また来る」と思わせた一軒。
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居酒屋 瀬戸
📍 埼玉県草加市青柳3-5-18
🕐 月・水〜金 17:00〜翌0:00 / 土・日 15:00〜23:00
🗓 定休日:火曜日
📞 048-936-0605
💴 現金のみ
💰 だいたい3,000円前後
🗺 Googleマップ:https://share.google/wW4XbYIMhrahxVxG3
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取材・文:ジモロー草加版 / 監修:デュアリス高橋